Fuji Scène Francophone

フジセーヌ・フランコフォン 2019年公演のご案内 

「月は見ていた」 Lune Cannibale      ⇒ Français  

ジュリアン・デルメール原作、ルイ・ソロ・マルティネル演出                  

日時:2019年 5月 24日(金) 19時
                          25日(土) 15時 19時
                          26日(日) 14時 18時 
場所:高田馬場ラビネスト(JR山手線・メトロ東西線高田馬場駅より8分) http://www.rabinest.com/map.html

 次回公演は新進作家であるフランスのジュリアン・デルメール氏がフジセーヌ・フランコフォンに託したオリジナルの未発表作「月は見ていた」です。まだ日本ではあまり知られていないデルメール氏ですが、作家、詩人、スラマーとしてなど、多方面で活躍しています。
 発表した7篇の詩集は既に英語、独語などに翻訳され、小説も高い評価を得て、今、最も注目されている若手のひとりです。彼の作品はマージナルな人々を題材に、弱い者たちの言葉を代弁しており、小説第一作の「Georgia」は移民や亡命に関した作品に贈られる ポルト・ドレ文学賞(フランス国立移民歴史館)を受賞しています。デルメール氏にとっても新しい分野である演劇作品を日本で演じ、より多くの人にその存在を知ってもらいたいと思っています。 

 氏の作品で語られる言葉は荒削りで、必ずしも耳障りがいいわけではないですが、心に響くものを持っていて、多くのファンがいます。当作品に関しては、言葉に魅了されたことが創作の動機となったと語っています。デルメール氏は「これは悲劇です。アイデンティティを探す旅です。ポスト-アポカリプス的な世界では、愛は日陰に見つかる思い出でしかない。現実の世界は悪夢で、人々は殻から抜け出し変貌することを切に望んでいるのです」と言っています。
   作中での人々を分断する壁については、「打ち破ることはできなくても、お互い歩み寄って語りかけることはできる。それぞれ絶望的な孤独感に打ちひしがれている状況であっても」と登場人物に語らせて、現実の世界についても考えさせられます。

左: エジェシペ役のドミニクさん

 チケットぴあでも購入できるようになりました。是非、ご利用ください!
   公演タイトル:フジセーヌ・フランコフォン主催 演劇公演 「月は見ていた」 
  ・Pコード:494947
  ・購入用URL:http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=1924013

あらすじ: 蝶採集家のエジェシペはある日、城壁を超えた森の奥深くで珍しい種類の蝶を見つけ、時間を忘れて夢中になっているうちに日が暮れてしまう。そこは文明から遠く離れた恐ろしいノーマンズランドだった。そこへフィデルとバティストがやって来る。彼らは頭蓋骨の収集屋だ。エジェシペに危険が迫っていた。
   時代設定が不明な中、放射能の汚染や、城壁で区切られた環境、分断された人々などから、核戦争後の近未来とも思わせる。追い詰められた底辺の人々に救いはあるのか・・・。

出演者(登場順)

ドミニク・ピーカ:エジェシペ 
ルイ・フィエベ:フィデル
セドリック・ワティン:バティスト
ルイ・ソロ・マルティネル:父親
白鳥加奈子:歌手
               演出のソロさん 

这是法语演剧。有日语字幕。

作者是法国人。他是位诗人兼小说家。这是他第一次写的演剧。还没发表的作品。

从5/24~5/26 ,在高田马场ラビネスト上演。

莅临指导!



フジセーヌ・フランコフォンの紹介を少し・・

 フジセーヌ・フランコフォンの公演は時を重ねて、早いもので18年目になります。見に来てくださる皆さんのおかげで、ここまでやってこれました。本当にありがとうございます。
    私たちの演劇は、カナダの劇作家の作品「執拗な声のデュオ」や映画が原作で舞台上でダンス場面を披露した「サルサ」、フランスの古典劇「いさかい」やオリジナル作品である小泉八雲原作の「神々の国への旅」など多種多彩です。2017年には「マクベスとレディ・マクベス」で好評を得ました。東京・横浜で活動を続けるフランス語(日本語の字幕があります)の劇団はたくさんはありません。是非、応援してくださいね!   
          左上はドミニクさん 「月は見ていた」フォト・セッションにて

ジュリアン・デルメール氏
 右がジュリアン・デルメール氏です。彼は詩人、作家で、スラムの語り手でもあります。フランスでのスラムはポエトリー・リーディング、詩の朗読のことです。ラップもポエトリー・リーディングの一種、音楽とともに語られる詩の朗読と言えます。
 詩集:Le Mur s'efface 2007
        Bogolan 2015 
    Rose Pirogue 2016 
 小説:Georgia 2013
        Frère des Astres 2016 
          Minuit Montmartre 2017
  
   デルメール氏の伴奏なしの語りはとても力強く、Youtubeで見ることができます。ご覧のように風貌もなかなかインパクトがあります。時々学校や精神病院、刑務所や図書館にも出向いて、文章を書くためのワークショップを開催するそうです。

 練習中のルイさんとセドリックさん

 作品完成までは長い道のりです。何か月も一緒に練習し、作品の解釈もどんどん深まっていきます。デルメール氏の作品は、初めは取っつきにくいですが、理解が深まるとせりふがどんどん深みを増して、その素晴らしさ、面白さ、その普遍性に気づかされます。そして彼の言葉はとても誌的です。日本語に訳すことで失われる部分があることは否めませんが・・。是非、デルメール氏の世界に浸ってください。
  みんなで何かを作り上げていく過程は、私たちにとっても素晴らしい経験です。見に来てくださった方々の心に響く経験をお届けできるよう、まだよく知られていないデルメール氏の作品の素晴らしさを少しでも伝えられるよう頑張っています。皆様よろしくお願いします! ぜひ劇場に見に来てくださいね。

                                                                                                  

フジセーヌ・フランコフォン
 

inserted by FC2 system