Fuji Scène Francophone

フジセーヌ・フランコフォン 2024シーズン 

「 エミグレ /移民  スワヴォミール・ムロージェク作    en Français  


Slawomir Mrozek     photo: Wojciech Plewiński

演劇公演タイトル:エミグレ / 移民

言語:フランス語(日本語と英語の字幕つき)

原作:スワヴォミール・ムロージェク

演出・アダプテーションルイ・ソロ・マルティネル

舞台監督海老沢栄

オーディオ・ビジュアル:ボブ・レナス(redたんぽぽ)

出演カリル・メクダシ、ルイ・ソロ・マルティネル

日時:2024/6/27(木)19:00
   2024/6/28(金)19:00
   2024/6/29(土)13:00  18:00
   2024/6/30(日)13:00  18:00

場所ラビネスト 高田馬場                                                    

 スワヴォミール・ムロージェクは世界的に知られるポーランドの劇作家、漫画家で、戯曲「The Police」、「Tango」、「The Emigrants」などで知られています。全体主義的国家とその中で翻弄される人々の不条理を描き、風刺的作風を持ち味としています。「エミグレ」は特に欧州で人気が高く、YouTube動画を見つけることが出来ます。また、ムロージェクの作品は海外では古典的コメディ作品としての評価を得ています。今回の公演は日本での初演です。皮肉っぽい内容でもありますが、ふたりのかみ合わない会話がコミカルで、楽しめる作品です。

 あらすじ: 地下室を舞台にした悲喜劇。 破壊的ユーモアで、不条理が暴れ、アイロニーが噛みつく。 センシティブで濃密な言葉の応酬。 美しい建物にある薄汚い地下室で、正反対の二人の移民(倫理/美学/感情/知性)が奇妙な大晦日を過ごす。 あるのは耐え難い程のコミュニケーション欠如、追放者の哀愁、そしてノスタルジー。 プロレタリアは仕事人間で、馬車馬のごとく働き、蓄財に励み、自分で自分を奴隷にしている。インテリは あらゆるもの(資本主義、全体主義、物質主義、消費主義)に反対で、自由についての本に書くことが夢、それが自分を閉じ込める刑務所と気づかない。
                            演出のソロさん  

フジセーヌ・フランコフォンの紹介を少し・・

 フジセーヌ・フランコフォンの公演は時を重ねて、24年目になります。見に来てくださる皆さんのおかげで、ここまでやってこれました。本当にありがとうございます。
    私たちの演劇は、カナダの劇作家の作品「執拗な声のデュオ」や映画原作で舞台上でダンス場面を披露した「サルサ」、フランスの古典劇「いさかい」やオリジナル作品である小泉八雲原作の「神々の国への旅」など多種多彩です。2017年は「マクベスとレディ・マクベス」、2019年には「月は見ていた」でも好評を得ました。東京・横浜で活動を続けるフランス語(日本語の字幕あり)の劇団はほとんどありません。是非、応援してくださいね!   
 写真はカリルさん 「エミグレ」フォト・セッションにて

  みんなで何かを作り上げていく過程は、私たちにとっても素晴らしい経験です。見に来てくださった方々の心に響く経験をお届けできるように頑張っています。日本ではほとんど無名のムロージェク氏の作品の素晴らしさを、今、皆が直面している世界の不条理や、争いの不毛さを、少しでも感じてもらえたらと思います。皆様に劇場でお会いできますように。よろしくお願いします! 

  また今回は、ポーランド広報文化センターにご協賛いただきました。ポーランド広報文化センター所長で、駐日ポーランド共和国大使館の参事官である、ウルシュラ・オスミツカセンター長は、ワルシャワ大学日本学科卒業で、専門は日本近代史。日本への理解が深い方です。また、ヤロスワフ・ヴァチンスキ氏は同センターの文化担当官です。おふたりには特に感謝の意を表します。

フジセーヌ・フランコフォン
 

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